最初の道着をつくるまでの記録
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最初の道着のリリースを控えています。
今日は、これまで製品を準備してきた過程を、記録として残しておこうと思います。
最初から「最高の道着を作ろう」という目標があったわけではありません。
すでに良い道着はたくさんありますし、
私たちはそういうものを作れる人間でもありませんでした。
数年間、稽古を続ける中で、自然と基準のようなものができていきました。
例えば、派手すぎないこと、
長く使えること、
稽古の邪魔にならないこと。
そうした基準に合う素材を考える中で、
ヘンプという選択にたどり着きました。
そして、初めてヘンプ生地で道着のサンプルを作りました。

昨年の夏に最初のサンプルを作りました。
受け取ったときの印象は、重くて硬いというものでした。
何度か稽古で使い、洗濯を繰り返すうちに、
少しずつ馴染んできました。
最低でも1〜2ヶ月はほぼ毎日のように着てみる必要があると思い、
同じサンプルを数ヶ月にわたって着続けました。
練習で着て、洗って乾かす。
その繰り返しを続けました。
これまで着てきた他のコットンの道着とも並行して比較してみました。
そうした過程を経て、特に変える必要があると感じる部分は多くありませんでした。

最後にロゴ刺繍とラベルを加えたサンプルが出来上がりました。
最初は、刺繍が完全に均一に仕上がることを期待していました。
(今振り返ると、その部分に少しこだわりすぎていたとも思います。)
しかし実際には、わずかな個体差がありました。
もう少し修正できるのではないかとも考えました。
ただ同時に、これは工場で作る製品であり、
最終的には人の手による作業であることも意識するようになりました。

修正を続けることに意味があるのかを考えました。
時間をかければ、より均一なものに近づけることはできるかもしれません。
ただ、それが現実的ではないことも分かってきました。
この道着は、展示のためのものではなく、
稽古で着るための道着です。
その前提に立ち返り、この状態で生産を進めることにしました。
どの時点で生産に入るべきなのか、どれくらいテストすれば十分なのかも、
最初は分かりませんでした。
そのため、思っていたよりも時間がかかりました。

現在は最終生産が進んでいます。
サンプルの道着は約7ヶ月間、
実際に着用しながらテストを行いました。
次の記録では、その内容をもう少し具体的にまとめる予定です。