時間とともに生まれる変化について — ヘンプ道着を着ながら
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6ヶ月のテストを経て
テスト用に製作したヘンプ道着を、ここ数ヶ月ずっと着続けています。
練習が終われば洗い、また着て、また洗う。
その繰り返しを続けて、気づけば半年ほどが経ちました。
最初に受け取ったときの道着は、表面もきれいで、少し硬さを感じるものでした。
この生地が時間とともに柔らかくなり、体になじんでいくのか、少し不安もありました。
しかし、何度か着用と洗濯を繰り返すうちに、少しずつ変化が見えてきました。
肌に触れる感触は思ったより早く柔らかくなり、動きも自然と楽になっていきました。
見た目にも、次第に落ち着いた自然な表情になっていきます。
特に体の動きでよく折れ曲がる部分には、自然なシワが残るようになります。
自然に現れる変化
ヘンプ繊維は丈夫ですが、弾力性はそれほど強くありません。
そのため、一度ついた折れや動きの形が残りやすい特性があります。
一方で、繊維そのものは強く、繰り返し着用や洗濯をしても生地の力は保たれます。
時間が経つにつれて、生地は着る人の動きに合わせて形を整えていきます。
最初の新品の状態とは、少し違う姿になります。
時間とともに変わっていくもの
いつまでも新品のようなきれいな状態を求める方には、
この変化は少し気になるかもしれません。
しかし、着続けた道着には、その人の動きや時間が自然と残っていきます。
練習で使う道具には、やがて使用の痕跡が刻まれます。
その過程で、体により馴染んでいきます。
私たちは、新品の状態が長く続くものよりも、
時間とともに自然に変わっていくものを選ぶ人のために作っているのかもしれません。
最初の製品を前にして
現在、最初の製品は最終生産段階を迎えています。
最初に世に出す製品だからこそ、自分たちが納得できる状態で届けたいと考えました。
そのため、予定より少し時間が必要になりました。
最後は、着る人次第
こうした変化は、人によっては欠点に感じられるかもしれませんし、
長く使う道具に刻まれる自然な痕跡と受け取られるかもしれません。
その判断は、実際に着る人に委ねたいと思います。