White hemp BJJ gi worn outdoors in natural light during summer

夏の柔術着は軽いほうがいい?ライトウェイト柔術着の特徴と選び方

夏になると、軽い柔術着を探す人が増える

 

夏になると、ライトウェイト柔術着や軽量柔術着を探す人が増えます。

普段は気にならない厚手の柔術着も、気温と湿度が上がる季節には重く、暑く感じることがあります。

汗をかく量も増えるため、少しでも軽く、洗濯後に乾きやすい柔術着を選びたくなるのは自然なことです。

 

大会に出場する人にとっては、計量も軽量柔術着を選ぶ理由のひとつです。

IBJJFをはじめ、道着を着用した状態で計量する大会では、身体と道着を合わせた重量が階級の上限を超えてはいけません。

上限が70kgの階級であれば、道着を含めて70kg以内に収める必要があります。

そのため、大会では道着の数百グラムの差が重要になることがあります。

大会ごとに計量方法や規定は異なるため、出場前に確認が必要です。

 

では、ライトウェイト柔術着は、一般的な柔術着と何が違うのでしょうか。

 

 

ライトウェイト柔術着は何が違うのか

 

Lightweight cotton BJJ gi next to a hemp BJJ gi for material comparison

ライトウェイト柔術着とは、一般的な柔術着よりも全体の重量を抑えてつくられた柔術着です。

多くの場合、軽い生地を使ったり、ジャケットのGSMを低くしたりすることで重量を抑えています。

GSMは「1平方メートルあたりの生地重量」を示す数値で、基本的には数値が低いほど生地が軽くなります。

 

ただし、GSMだけで柔術着全体の重さが決まるわけではありません。

サイズや裁断、襟、補強、生地の織り方、パンツの素材によっても、全体の重量は変わります。

ブランドの異なる柔術着を比べるときは、GSMだけでなく、製品全体の重量を見ることが大切です。

 

ライトウェイト柔術着には、次のようなメリットがあります。

  • 大会の計量で重量を抑えやすい
  • 持ち運びの負担が少ない
  • 暑い季節に軽く感じやすい
  • 薄い生地であれば、洗濯後に乾きやすい

 

大会に出る機会が多い人や、柔術着を持って移動することが多い人にとって、ライトウェイト柔術着はとても合理的な選択です。

一方で、重量を抑えるための設計には、知っておきたい違いもあります。

 

 

軽さと引き換えに生まれる違い

 

軽い柔術着だからといって、耐久性が低いとは限りません。

柔術着の寿命は、生地の素材や織り方、縫製、補強、練習の頻度や強度、洗濯方法など、さまざまな要素によって変わります。GSMだけで耐久性を判断することはできません。

 

ただし、ほかの条件が同じであれば、使われている生地の量が少ないほど、摩耗に対する余裕も小さくなります。

 

練習中には袖や襟を繰り返し握られ、強く引っ張られます。

マットとの摩擦も何度も重なります。

毎日のように使う場合は、こうした負荷の積み重ねが生地や縫製部分に早く現れることがあります。

薄く、しなやかな生地は、相手に握られたときに生地がまとまりやすく、グリップを切りにくいと感じる人もいます。

 

一方で、軽い柔術着ほど縮みやすいとは限りません。

縮み方は、生地の素材や織り、仕上げ、洗濯や乾燥の条件によって変わります。

競技用として軽さを優先する一着と、毎日の練習で繰り返し使う一着では、求める性能が違っていても不思議ではありません。

 

 

夏の快適さは、重さだけでは決まらない

 

柔術着を着た瞬間の軽さは、たしかに快適です。

 

Training in a hemp BJJ gi during a summer Brazilian Jiu-Jitsu session

しかし、実際の練習では、数分もすれば汗をかき始めます。

練習前の乾いた状態で感じる軽さと、汗をかいたあとの着心地は同じではありません。

  • 汗を含んだあと、どのくらい重く感じるか
  • 生地が身体に張り付きやすいか
  • 熱がこもりやすいか
  • 生地を通して空気が動きやすいか
  • 練習後や洗濯後に乾きやすいか

 

こうした違いは、生地の重量だけでなく、素材や織り方、厚み、柔術着全体のつくりによって変わります。

軽い柔術着でも、汗を含むと重く感じたり、身体に張り付きやすくなったりすることがあります。

反対に、少し重い柔術着でも、素材や生地のつくりによっては、練習が始まってからも快適に感じられます。

 

夏用の柔術着を選ぶときは、「乾いた状態で何グラム軽いか」だけでなく、

「汗をかいた状態でどう感じるか」まで考える価値があります。

 

 

「着た瞬間」ではなく「練習が始まってから」

 

AZABU HEMP GEARのヘンプ柔術着は、超軽量の競技用柔術着としてつくったものではありません。

私たちが重視したのは、できるだけGSMを下げることではなく、練習が始まったあとの着心地でした。

柔術着を着ている時間の大半は、立ったまま計量を待っている時間ではありません。

動き、汗をかき、握られ、洗濯を繰り返す時間です。

 

Hemp BJJ gi after one year of regular training and washing

ヘンプを選んだからといって、柔術着が自動的に軽くなるわけではありません。

一方で、ヘンプには高い強度があり、通気性や吸湿性にも優れています。

私たちが夏の練習で実際に使った際も、生地には厚みがあるものの、過度に暑いとは感じず、動きを妨げることもありませんでした。

 

2025年から約1年間、同じヘンプ柔術着をほぼ毎日の練習と洗濯で使い続け、その変化を記録してきました。

確認したかったのは、新品を着た瞬間の印象ではなく、繰り返し使ったあとも快適に着られるか、長く使い続けられるかということでした。

 

夏に快適な柔術着と、単純に軽い柔術着は、必ずしも同じではありません。

 

 

自分に合った柔術着を選ぶために

 

ライトウェイト柔術着には、はっきりとしたメリットがあります。

 

大会の計量で数百グラムを減らしたい。

荷物を軽くしたい。

洗濯後に少しでも早く乾かしたい。

そうした点が最優先なら、ライトウェイト柔術着は合理的な選択です。

超軽量の競技用柔術着が必要なら、AZABUのヘンプ柔術着はその目的のための一着ではありません。

 

一方で、同じ柔術着を日々の練習で繰り返し使いたい。

長く使えることや、汗をかいたあとの着心地まで重視したい。

そう考えるなら、重量だけでなく、素材やつくり、耐久性にも目を向ける価値があります。

 

試合用と日々の練習用で、柔術着を分ける方法もあります。

一着ですべてを満たす必要はありません。

 

夏用の柔術着を選ぶときに大切なのは、

最も軽い柔術着を探すことではなく、自分が何を優先するのかを知ることです。

一番軽い一着ではなく、自分の練習に合う一着を選ぶ。

それが、夏の柔術着選びで最も大切なことだと私たちは考えています。

 

Close-up of the woven texture of hemp BJJ gi fabric

 

 

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